中京大学  スポーツ科学部

Professors

教員紹介

スポーツ科学部 学部長

荒牧 勇 教授

 中京大学の校訓は「真剣味」です。すべての教室にこの言葉が額装され、真は知育、剣は体育、味は徳育を意味します。この真・剣・味のバランスの取れた人材を育成し、社会に貢献することが中京大学の使命です。ではスポーツ科学部ではどうでしょうか。スポーツ科学部には3,000名を超える学生が在籍しています。学生にはスポーツの競技成績で入学し、世界的なアスリートを目指す学生もいれば、勉強をがんばって入学し、将来トレーナーや研究者を目指す学生もいます。多様なバックグラウンドを持つ学生が集まる中で、スポーツ科学部では「真剣味」の育成を中心に据えた教育を行っています。

 「真」を鍛えるために、教養を高める全学共通科目と、スポーツ科学の専門性を高める学部固有科目を提供しています。これまで知らなかった概念、学術用語、そして言葉をつなぐためのロジックを学んでください。特にこれまでスポーツ一筋でやってきた学生は、強く意識して「真」を鍛えてください。その結果、例えば自分の身体技術を言葉でわかりやすく説明できるようになり、また、他者のプレイのどこが良いのか悪いのかを言葉で表現できるようになります。これができれば立派なスポーツ科学の専門家です。さらにもっと「真」を鍛えたい学生には、卒業後の大学院進学をお勧めします。大学院進学奨励学生制度もあるため、大学院スポーツ科学研究科への接続もスムーズです。

 「剣」を鍛えるために、スポーツ科学部では多くの実技科目を提供しています。様々なスポーツ種目を専門的に学んでください。スポーツ科学部にはスポーツが得意な学生が多いのは確かですが、実技が得意ではない学生でも心配する必要はありません。中京大学の四大綱「ルールを守る」、「ベストを尽くす」、「チームワークをつくる」、「相手に敬意を持つ」を授業の中で実践しながら、自分のスポーツ技能を最初と比べてどれだけ伸ばせたかが評価されるからです。

 「味」について、企業からみた大学イメージ調査で、中京大学の学生はコミュニケーション能力が高いと評価され、スポーツ科学部からも毎年多数の学生が一流企業に就職しています。また、体育研究所の調査では、スポーツ科学部の学生は、いわゆるビッグ5のパーソナリティ特性(協調性、外交性、誠実性、開放性、神経症傾向の低さ)において、いずれの項目についても、先行研究による大学生の平均点数よりも好ましい方向に高いという結果がでました。このような学生たちが仲間と共に学術とスポーツに励むことで、「味」をさらに充実させることができます。

 学部には専門性の異なる5つの学科があります。スポーツ教育学科では、スポーツを「教える」人材、競技スポーツ科学科では競技力を「高める」人材、トレーナー学科ではスポーツパフォーマンスを「支える」人材、スポーツ健康科学科では健康を「つくる」人材、スポーツマネジメント学科ではスポーツと社会を「つなぐ」人材を育成します。

 学生ひとりひとりが真・剣・味を探究しながらそれぞれの専門性を高め、社会に貢献する「真剣味人財」として羽ばたくことを教員一丸となってサポートします。