中京大学  スポーツ科学部

Professors

教員紹介

Takahashi Shigehiro

競技スポーツ科学科

高橋 繁浩 教授

最終学歴・学位
中京大学大学院体育学研究科・博士(体育学)
専攻分野
スポーツ生理学、スポーツ方法学
担当科目
水泳実技、コーチング演習A・B(専門種目)、トレーニング論Aほか
学外活動
国際水泳連盟水着認可委員、アジア水泳連盟マスターズ委員長、日本水泳連盟理事、日本マスターズ水泳連盟会長
部活動
体育会水泳部 部長

研究・ゼミについて

水泳のパフォーマンス向上やコンディショニングを研究テーマとして取り組んでいます。水泳競技は、いまなお記録更新が止まない状況にあり、10年や20年後の記録を想定すると、まだまだヒトには記録を短縮する能力が潜んでいるものと考えます。科学的理論に基づくトレーニング法の構築やストローク解析による技術改善にその要素が隠されているはずです。ゼミナールについても、水泳や水中運動の特性を探ることでパフォーマンスに与える影響を検証しています。このことは、水泳に限らず、他種目と共通する動きや、関連する特性も多いことから、これまでも水泳以外の種目に携わってきた学生も受け入れてきました。各自が興味あるテーマを見つけ、科学的手法を用いて論理的に調査・研究していくことに意味があります。ゼミナール履修時に興味や相談があればいつでも研究室を訪ねてください。

学外活動について

これまで9回のオリンピック大会に参加してきました。選手として2回、コーチとして1回、あとの6回は競泳解説者としてです。東京五輪が開催されれば10回目(今回も解説)になります。2009年からは国際水泳連盟水着認可委員として公認水着の審査をしています。また、2015年からは日本水泳連盟理事として選手強化にも携わっています。そして、アジア水泳連盟マスターズ委員長ならびに日本マスターズ水泳協会会長として、アジアマスターズ水泳大会や日本マスターズ水泳大会の開催など、生涯スポーツの普及に務めています。私自身もマスターズスイマーとして国内外の大会に積極的に参加しています。国内マスターズ大会は18歳から参加できますので、興味がある学生さんはぜひ参加してください。

在学生へメッセージ

私は、1983年度中京大学体育学部の卒業生です。学生の頃は水泳部活動に没頭していましたが、体育学を学ぶことが、水泳パフォーマンス向上に直接結びついていたことを再認識しています。1984年ロス五輪出場後、一旦は現役選手を引退するも、その3年後に復帰してソウル五輪(1988年)出場を目指しました。その理由は、大学院に進学しスポーツ科学をより深く修学したことで、まだまだ自身の能力を伸ばすことができると思ったからです。結果、2度目の五輪出場を果たすことができました。あれから30年が経ち、スポーツパフォーマンスは飛躍的に進化したと言えるでしょう。その背景として、スポーツ科学の研究成果による影響は計り知れません。きっとこの先も、スポーツパフォーマンスの可能性をさらに広めていくことでしょう。4年はあっという間です。在学中に、授業や課外活動を通して得た知見を活用し、課題を見出し、その解決策を模索し取り組んで下さい。そのためには何事にもチャレンジしてみてください。その蓄積が、皆さんの潜在能力を引き出してくれるはずです。