Professors
教員紹介
Fukusaki Chiho
スポーツ健康科学科
福﨑 千穂 教授
- 最終学歴・学位
- 東京大学大学院教育学研究科博士課程・博士(教育学)
- 専攻分野
- 健康科学、運動生理学
- 担当科目
- 健康運動実践学、健康運動実習B、運動・スポーツ生理学Ⅱ、健康運動指導法
- 学外活動
- (一社)日本体力医学会倫理委員会委員、日本ノルディック・ポール・ウォーク学会理事
- 関連リンク
研究・ゼミについて
「超高齢社会に適したエクササイズシステムの創成」をテーマに研究を行っています。
現在の日本は、ご高齢の方が人口の3割近くを占める超高齢社会です。加齢にともない身体は変わっていきますので、歳を取るとどうしても病気がちになったり、痛みが生じたり、これまでできていたことができなくなったりします。「運動(エクササイズ)」はこのような状況を改善できる優れた方法です。
では、ご高齢の方にも若くて元気な方と同じようにエクササイズをしていただいたらよいか、といえばそうではありません。ご高齢の方は体力が低下していることはもちろん、強い負荷をかけると怪我や大きな事故につながってしまう可能性もあります。また痛みでうまく動けず、運動の方法を工夫しなければならない場合もあります。
ゼミでは、ご高齢の方でも安全に実施していただくことができ、かつ効果も高い運動方法を研究・開発することを目標としています。
学外活動について
ご高齢の方や、疾患があり通常でのエクササイズ実践が難しい方を対象に、エクササイズ指導をする活動をしています。
一つは、プールでの活動です。水の中では浮力が働くため、脚の関節に痛みがあって陸上では長時間歩くことができない方でも、プールでは普通に長い時間歩くことができます。普段車椅子の方でも、水の中なら歩ける方もいます。そのような方たちを対象に、プールでのエクササイズ指導をしています。
もう一つは、脚に関節疾患がある方を対象としたノルディック・ウォーキング指導です。関節に痛みのある方はプールで運動がしやすいのですが、プールが家の近くにない方もいます。また「歩く」ことは、普段の生活の中で頻繁に行うことですので、普段できるだけ痛みが少なく安定して歩けることが大切です。そこで、2本のポールを持って歩くノルディック・ウォーキングの指導をしています。ポールを突くことで歩行が安定しますし、脚の関節への負荷が減って、痛みが少なく歩いていただくことができます。
在学生へメッセージ
中京大学の豊田キャンパスは、スポーツ施設も、授業を受ける環境も、研究の環境も、とても整ったキャンパスだと思います。その中で、様々なことに思う存分に取り組んでいただけたらと思います。うまく行かなくても、失敗に終わっても、でもチャレンジした経験は自分の財産になると思います。その経験が後になって役に立つこともあります。大人になればなるほど、思い切ったチャレンジがしにくくなったり、失敗をしにくくなったりしますので、学生時代は思う存分やりたいことにチャレンジしていただけたらと思います。