中京大学  スポーツ科学部

Professors

教員紹介

Ito Eiji

スポーツマネジメント学科

伊藤 央二 教授

最終学歴・学位
アルバータ大学体育・レクリエーション学部博士課程修了 Ph.D.
専攻分野
スポーツツーリズム 余暇・レジャー学
担当科目
地域開発論/スポーツツーリズム 国際開発論 スポーツ環境論
学外活動
日本生涯スポーツ学会理事(生涯スポーツ学研究編集委員),Journal of Leisure Research編集委員,スポーツ庁スポーツによるグローバルコンテンツ創出事業委員,大阪府市都市魅力戦略推進会議委員 等

研究・ゼミについて

スポーツの要素を含む旅行であるスポーツツーリズムについて研究しています。スポーツツーリズムには、旅先でのプロ野球などのスポーツ観戦、マラソン大会などのスポーツイベント参加、スキーなどのスポーツ実施、スタジアム観戦ツアーの参加など、さまざまな種類のスポーツツーリズムが存在します。このようなスポーツツーリストの心理的経験(感情、満足度、再訪意図等)に着目して研究を行っています。最近ではスポーツツーリズムに付随する(サプリメンタル)観光行動の研究を進めています。例えば、スポーツイベント参加者や観戦者はイベント前後にイベント開催地の観光を行うことが報告されています。そのようなサプリメンタル観光行動を明らかにすることで、スポーツイベント開催の効果等を最大限に引き出すことを考えています。その他にも、旅行者が大自然を目の当たりにした際などに感じる「お~」という感嘆経験と呼ばれる特徴的な心理経験にも焦点を当てて、スポーツツーリズム研究を進めています。


伊藤ゼミでは、ゼミ生主導の研究プロジェクト、学会参加、学生コンペ参加などを積極的に行っており、個人ではなくチームとして活動しています。また、多くのゼミ活動は学年の垣根を超え実施されています。ゼミ生は、オフィシャルなゼミ活動以外にも、国内外のさまざまな研究プロジェクトに参加することで、スポーツツーリズムについての理解を更に深めていきます。

学外活動について

スポーツツーリズムの研究をはじめ、生涯スポーツ学研究などの観点から、自治体の委員を務めてきました。最近では、大阪府市都市魅力戦略推進会議の委員として、「大阪都市魅力創造戦略2025」を策定に携わりました。その他にも、和歌山県の「ねんりんピック紀の国わかやま2019」、「水の国、わかやま。」、「アウトドア・フィールド魅力発信委託業務」、岸和田市の「岸和田競輪場施設整備工事に伴う設計者選定委員会」、ワールドマスターズゲームズ2021関西の「観光に関する業務委託」のプロポーザルの審査/ヒアリング委員も務めました。


学術面では、余暇・レジャー学分野で権威・歴史ある「Journal of Leisure Research」の編集委員を務めています。国内でも「生涯スポーツ学研究」の編集委員を務め、生涯スポーツに関する学術的知見の蓄積に貢献しています。


学生との学外活動では、スポーツイベント(Bリーグ試合、マスターズ陸上競技大会、アジアパシフィックマスターズゲームズ2018ペナン等)や観光地(熊野古道、北山村観光筏下り等)での質問紙調査などを行い、報告書にまとめてきました。また、学会参加等に合わせて、国外では平昌冬季五輪や韓国F1グランプリなどの会場視察、国内では味の素ナショナルトレーニングセンターや札幌オリンピックミュージアムなどのスポーツ施設の視察をゼミ生とともに行ってきました。その他にも、和歌山県庁や旅行会社と協力して、学生主導で「ねんりんピック紀の国わかやま2019」の参加者を対象とした観光ツアーの開発および実施を行いました。

在学生へメッセージ

大学、特に本学には、さまざまな資源(教職員、施設、情報等)があります。それを活かすも殺すも大学の主役である学生皆さん次第です。学生の本分をわきまえ、有意義な大学4年間を過ごしてください。そのなかで、もしスポーツツーリズムという研究分野に興味を持つことがあれば、ぜひ研究室にお立ち寄りください。ご存知の通り、スポーツは楽しい活動です。そして、観光も楽しい活動です。その2つが重なり合ったスポーツツーリズムはきっと楽しいはずです。地域活性化の起爆剤としても期待される、そんなスポーツツーリズムを一緒に研究しませんか?