中京大学  スポーツ科学部

Professors

教員紹介

Manabe Yoshiaki

競技スポーツ科学科

眞鍋 芳明 教授

最終学歴・学位
博士(体育科学)(筑波大学)
専攻分野
トレーニング科学、コーチング学、陸上競技、十種競技、七種競技
担当科目
トレーニング基礎
学外活動
日本オリンピック委員会強化スタッフ、日本陸上競技連盟医事委員会トレーナー部委員、日本陸上競技連盟オリンピック強化コーチ(混成競技)、日本プロゴルフ協会学術委員
部活動
陸上競技部・監督・混成コーチ

研究・ゼミについて

本ゼミでは体育大学の学生として自らサイエンス&アートの体現者になるべく、サイエンスとして学んだ具体的事象を、自身の目的達成のために求められる技や能力へと意識的かつ意図的に変換し、表現できるようになることを目標としています。そして学習者自身が生涯にわたって豊かな人生を構築するために必要な、学ぶ姿勢と基礎的な教養を身につけ、文武不岐に由来を持つ建学の精神の体現を目指します。なお、ここでいうサイエンスとは体系化された知識を意味し、アートとはあることを成し遂げるための技や能力を意味します。


その第一歩として本ゼミではクリティカルシンキングを学びの柱とし、スポーツ科学的観点から自身が専門とする競技ならびにトレーニングについて議論することで学びを深めていきます。本ゼミにおいて特に重視するのは知識や技術の多寡ではなく、知恵としての知識の使い方です。これまでに学び、身につけてきた様々な知識や技術を、どのようにして活かして応用・発展させていくのかに教育の主眼を置き、学ぶ姿勢そのものを強化することが狙いです。それにあわせて人生における仕事観、カネの稼ぎ方、資本主義において生き残る力の養い方等、人生をかけて挑むべき諸問題についても議論を重ねていきます。


自らが望む豊かな人生を手に入れたい学生諸君。是非、眞鍋ゼミの門を叩いてください。

学外活動について

私は学生時代から十種競技者とアスレティックトレーナーという二足のわらじで歩いてきました。それが高じて、アスレティックトレーナーの分野では日本陸上競技連盟では医事委員会トレーナー部委員として活動するようになり、ユニバーシアード日本代表(9大会連続帯同)をはじめとした様々な日本代表での活動経験があります。また、トレーニング分野においても十種競技・七種競技における日本代表でのコーチング活動や、数多くの日本代表選手に対する指導経験を有しています。


さらに日本プロゴルフ協会においては学術委員を務め、ティーチングプロの育成、資質向上のための講習会、特にジュニア期の子ども達のトレーニング指導についての講義を毎年実施しています。その他にも様々な団体より各種講習会、講演会を依頼されて活動しています。


在学生へメッセージ

大学において授業やゼミナールで学ぶことのなかには、そのまま実社会において実践的に役立たないように感じるものがあります。例えば、アスリートが古典文学等を学んだ際に「実際の競技現場やトレーニング現場では使わないのだから無意味ではないか」という感想を耳にしますが、これこそが抽象化思考の欠如といえます。このように、具体レベルだけで古典文学を捉えればスポーツには直接何の訳にも立たないように思われますが、抽象レベルで捉えれば古典文学において認められる思考等は様々な競技場面において役立つものになるはずです。具体レベルで学び、身につけたことを抽象化する能力を高めることは、様々な事象を一般化することにつながります。これは特に自然科学系分野の研究において非常に重要な思考法でもあります。その逆もしかりで、具体レベルにある「一見すると全く関係のない事象どうし」を抽象レベルで結びつけ、再度具体レベルで表現しなおす能力は創造的な発想力そのものであるといえます。最高学府である大学は教育機関であり、さらに研究機関でもあるが故、こうした具体的思考と抽象的思考を身につけ、実践するのに相応しい基盤があります。だからこそ、そこで学ぶ学生は具体的思考と抽象的思考を行き来できる能力を高めるべきであると確信しています。