中京大学  スポーツ科学部

Voice

先輩の声

ターゲットを絞り、全神経を集中させることで夢を掴めた。

与那国 塁

Yosano Rui

アサヒビール株式会社
那覇西高等学校 出身

転向した陸上競技で自分のさらなる可能性を探る。

私の名前は父親が考えたもの。野球好きの父の影響もあり、中学までは野球部に所属していました。その中学時代に野球部の練習のかたわらで陸上競技大会に出場する機会がありました。もともと足が速かったので推薦されて出場することになったのですが、陸上選手を抑えて100m走で優勝。続いて県大会の100m走でも2位になれました。自分の可能性に挑戦してみたくなり、高校進学と同時に陸上競技の道に進むことにしました。中京大学への進学を志望したのは短距離種目の花形であるリレーがインカレのような大きな大会でも他校を凌駕する活躍をしているのを知っていたからです。「この大学のリレー選手になって強豪校と戦いたい」と考えました。大学時代の一番の思い出は2年生の時に日本代表として出場したユニバーシアードです。「学生のオリンピック」と呼ばれるこの大会の4×100mリレーでは銀メダルを獲得できましたし、普段とは全く違う環境の中、高いレベルの選手たちと過ごすことができました。その2週間はかけがえのない経験になりました。

アサヒビールへの就職は中京大学史上初の快挙。

陸上競技の実業団がある企業に就職するつもりでしたが、4年生の時に怪我が重なり、思うような成績を残せませんでした。このままでは就職先が見つからないと考え、途中から通常の就職活動に方向転換しました。陸上部の先輩から就職先についてのアドバイスをいただいいた時、「今まで誰もこの大学の卒業生が就職したことのないような企業に就職できたらすごいんじゃないか」という話になりました。ビール業界でNo.1メーカーのアサヒビールは新卒ではまだ一人も中京大学出身者が就職した実績のない会社です。アサヒビールはそれぐらい大きな会社ですが、私はこの会社一本に絞って就職活動をしました。他の学生と比べて出遅れてしまいましたし、もちろん不安や焦りもありましたが、他にも希望就職先があると自分に甘えてしまうと思ったのです。また、面接で自分を表現することには自信があり、実際に試験が始まってからもしっかり自分を表現することができました。こういった自信は陸上競技を続ける中で培えたものだと思います。また、キャリアセンターでエントリーシートや自己PRの添削をしていただいたことも自分を見つめ直す良い機会になりました。

やりきって過ごす毎日が自信につながっていく。

陸上競技はこれからも続けていく予定ですが、学生時代のように本格的に続けるのは難しいと思います。それよりもまずは早く仕事に慣れ、持ち前のチャレンジ精神で失敗を恐れず、いろいろなことに挑んでいきたいと思っています。学生生活の4年間は限られた日々です。これから大学生活を迎える高校生のみなさんにも既に中京大学で学んでいる在校生のみなさんにも時間を無駄にすることなく、いろいろなことに本気で挑戦していただきたいと思います。勉強でも部活でもアルバイトでもなんでもかまいません。本気で挑戦したことは人生の中できっと役に立つ経験値になりますし、「やりきった!」という誇りが自分自身の自信につながっていくことを私は身をもって知っています。人に自慢できるような充実した学生生活を送ってください。


2016年1月取材