中京大学  スポーツ科学部

Voice

先輩の声

社会に出てから役立つ能力を、スポーツが育んでくれた。

小塩 豪紀

Koshio Goki

ハンドボール
レフトウイン

1991年
愛知県知多郡東浦町出身
2009年
愛知県立東海南高等学校卒業
2014年
豊田合成ハンドボール部「ブルーファルコン」加入
2014年-2015年シーズン
リーグ2位の101得点を記録、最優秀新人賞を獲得
2017年
日本代表選手として第25回世界ハンドボール選手権に出場
無我夢中でスポーツを楽しんだ幼少期から高校生時代

Q1.小中学生時代の思い出やハンドボールをはじめたきっかけを教えてください。


小学生の時は学校が終わったら友人と一緒に公園で遊ぶ毎日を送っていました。自分たちで工夫してルールを決め、野球やサッカーをはじめ、様々なスポーツを楽しんでいたのを覚えています。そんな私が中学生になって選んだ部活はハンドボール部でした。その理由はみんな横一線のスタートだから。また、「ハンドボール部に入部する」と言った友人がいたこともきっかけのひとつです。そんな理由でのスタートでしたが、中京大学に入学するまでハンドボール一筋に生きてきました。



Q2.スポーツとどのように向き合ってきましたか。


小さな頃から「スポーツは楽しいもの」という思いを持っており、それは今でも変わっていません。特に小学生から高校生の時まではただただ楽しく、無我夢中でスポーツと向き合ってきました。また、中学や高校のハンドボール部は強豪ではなかったこともあり、プレッシャーや緊張を感じることもありませんでした。意識が変わったのは大学時代に初めて全日本インカレに参加した時のことです。全国とのレベルの差を感じましたし、ものすごく緊張したのを覚えています。その時から自分との向き合い方、考えながらスポーツをすることの大切さを意識するようになり、以前にも増して日々の練習に取り組むようになりました。

競技施設はもちろん、学ぶ内容も充実している中京大学

Q3.中京大学への進学を決めた理由はどんな点にありますか。


大学進学の際に声を掛けていただいた学校がいくつかありました。練習内容はもちろん、部活や学校の雰囲気も見て選びたいと考え、各大学の練習に参加させていただくことにしました。その中で一番印象深かったのが中京大学です。学生が自主性を持って練習に取り組んでいましたし、なによりチームのまとまりがあり、雰囲気もとても良かったのです。「この大学でハンドボールがしたい!」と感じました。また、愛知県出身の私にとって中京大学は地元の学校です。大学を卒業した後のことも想定し、「ここで学ぶのが一番だ」と考え、中京大学に進学をすることを決意しました。



Q4.中京大学のスポーツに関するバックアップ体制は?


スポーツをする上で非常に充実した環境が整っていると思います。各競技施設が充実しているだけでなく、身体を作るフィットネスジムもありますし、怪我をした際に診察を受けられる施設が校内に用意されているなど、他校と比べてもトップクラス。また、授業も自分の学びたい分野を選択でき、しかもその分野における全国トップレベルの先生方に教えていただけるのはすごく恵まれた環境だと思います。授業で学んだことを活かしながらこの素晴らしい環境で切磋琢磨し、仲間と共に部活動に励んだ時間はとても充実したものだったと感じています。



Q5学生生活の中でどんなことが印象に残っていますか。


スキー合宿が特に印象に残っています。私はその時が初めてのスキー経験だったのですが、自分の知らない世界を垣間見ることができたのは非常に有意義でした。また、私の班はスキーの経験が少ない学生で形成されていたので、みんなでどうすればうまく滑ることができるのかをお互いに研究しながら取り組みました。その結果どんどん滑れるようになっていきました。その過程が楽しくて仕方がなかったです。夜にはお互いが関わっているスポーツや部活動のことを話し、多くの刺激を感じることもできました。

スポーツを通じて人生において役立つ能力を身につける

Q6.スポーツを続けてきた中で培えたことを教えてください。


コミュニケーション能力を培うことができたと思います。自分の考えと相手の考えを擦り合せるには、相手が伝えたいことをしっかりと理解すること、どうすれば自分の思いを相手に伝えることができるのかを考えることが大切です。スポーツをしながらこういった能力を養うためのトレーニングもできていたのではと考えています。私は中京大学で学ぶことの最大のメリットは「人」だと考えています。各競技の全国トップクラスの学生が集まる環境の中でそれぞれの競技に対する姿勢や考え方などを学び、人間的にも成長できました。スポーツを通じてこういったことを経験できたのは本当に良かったと思います。



Q7.小塩選手ならではのスランプ脱出方法はありますか。


プレッシャーなどから調子を崩すこともありますが、焦ってしまうと余分な力が入り、悪循環に陥ってしまいます。まずは自分自身の状態を受け入れることがスタートだと思います。私は「うわぁ、自分焦っているなぁ!」と第三者が自分を見るようなイメージで心の中で自分自身に話しかけます。自分を客観視できるようにしてから原因と対策を考え、少しずつトライ&エラーを繰り返すのです。大切なのは焦らないことです。「このスランプを乗り越えればまたひとつ成長できる」と自分を信じてひとつずつ解決していきます。

中京大学を目指す高校生の皆さんに向けて

Q8.後輩へのメッセージをお願いします。


中京大学は全国でも指折りの先生方のもとで学べる学校です。また、スポーツで活躍する学生が全国から集まってきます。私がそうだったように、この学校で学べば卒業後の自分に役立つことがたくさん身につけられると思います。競技で言えば、仲間と交流することで他競技のスキルを自分の競技に活かすことができ、自身の競技レベルの向上に繋がっていくと思います。もちろん充実した学生生活を過ごすことができるのも間違いありません。進学を考えている方は実際に足を運んでみてください。スポーツをしている方は練習を見学し、もし可能であれば練習に参加してみるのも良いと思います。



Q9.充実している瞬間や今後の抱負について教えてください。


私は「豊田合成ブルーファルコン」というチームに所属しています。日本リーグ現在2位のトップリーグチームです。充実感が湧いてくるのはもちろん勝利した瞬間ですが、チームはまだプレーオフ(リーグ戦の上位4チームが日本一を掛けて争うトーナメント戦)に進出したことがありません。プレーオフに進出し、日本一になるのが現在の目標です。大学時代はインカレ準優勝と、日本一にあと一歩届かなかったのもあり、日本一という悲願達成に向けて日々練習に取り組んでいます。



2017年12月取材