中京大学  スポーツ科学部

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先輩の声

精神的な強さを水泳が培ってくれた

伊藤 健太

Ito Kenta

水泳
自由形短距離

1990年
愛知県名古屋市出身
2012年
日本学生選手権水泳競技大会 50m優勝(日本新記録)
2012年
日本選手権兼ロンドンオリンピック代表選考会 50m優勝
2012年
日本選手権(25m)水泳競技大会 100m・ 50m優勝
2013年
中京大学体育学研究科 修士課程 入学
2013年
株式会社ミキハウス 入社
頂点を目指し続ける競技者の原点

Q1.中京大学に入学するまでのバックグラウンドを教えてください。


母親に連れられてスイミングスクールに通うようになったのは3歳の時。小学生の時にはサッカーや野球も経験しましたが、もちろんその間も水泳は続けていました。小学4年生の時に初めて全国大会に出場し、自分の力が全国でも通用するのかも!?と感じ、もっと上を目指したいと考えるようになりました。それを機に全国的に有名なイトマンスイミングスクールに移籍。大学に進学するまでイトマンスイミングスクールで練習を繰り返しました。



Q2.どんな目標を持って水泳と向き合ってきましたか。


高校に入学したばかりの頃は、ただ漠然と全国大会で優勝できたらなぁ...ぐらいの気持ちでした。目標をより明確に設定するようになったのは2年の時のインターハイで優勝してからです。それからは「高校記録更新」という目標を掲げ、常に高いモチベーションを持って練習してきました。3年の時のインターハイで高校新記録、大会新記録を出すことができ、その目標を達成できました。そこで次の目標を「日本一」にし、新たに取り組むことにしました。

中京大学で学ぶ意義

Q3.中京大学を選んだきっかけを教えてください。


大学選びは非常に悩みましたが、体育学部がある中京大学なら競技についても専門的に学ぶことができると考えました。私は自分に強くないんですが、寮生活なら3食バランスの良い食事を摂れますし、生活のリズムも良くなります。そういったことも成績に繋がったと思います。また、コーチやスタッフの方々が熱心に勧誘してくださったのも印象的でした。ここなら自分の力をさらに伸ばしてくれるに違いないと感じたことが決め手となりました。



Q4.印象に残っている出来事があれば教えてください。


ロンドン五輪の直前にスケートの浅田真央選手や陸上の安倍孝駿選手と対談したことが印象に残っています。目標やスポーツに対する考え方、日常についてなどを話し、いろいろと感じることがありました。21歳の誕生日に室伏広治准教授や水泳部の高橋繁浩監督に食事に誘っていただき、たくさんのアドバイスをいただけたのも良い思い出です。2012年のインカレで日本新記録を出した時、スポーツ振興室の皆さんに喜んでいただけたのもうれしかったです。

競技を極めるステージとしての中京大学

Q5.中京大学の練習環境はいかがですか。


トレーニングの環境は本当に充実しています。25mプールの他、水温が一定に保たれた50mプールもあり、試合と同じ条件で練習をすることができます。また、流水プールもありますし、フォームを確認できる設備もあります。ここまでの環境は他の学校にはなかなかないものです。夏場だけでなく一年中使うことができるというのもトレーニングの充実度に繋がっています。実践的に練習できるということが間違いなく良い成績に繋がると思います。



Q6.中京大学は様々なスポーツが盛んですね。


スケート部が特に有名ですが、水泳部も負けていませんよ。日本学生選手権で2010年には男子が、2011年には女子が総合優勝を果たしています。2012年のロンドンオリンピックには陸上部に所属する現役大学生4名が出場しましたし、その他の部活動でも全国優勝や上位入賞など、好成績をおさめている選手が多くいます。様々なスポーツで活躍しているトップアスリートが同じ学校で学び、同じ学内で練習の毎日を送っているというのは良い刺激になります。

中京大学を目指す高校生の皆さんに向けて

Q7.スポーツを通じてどんなことを身に付けることができましたか。


水泳は競技が始まったら誰にも頼ることができないスポーツです。それだけに自分に強くなくてはいけないと考えています。水泳を始めてから今年で19年、選手になってから13年。「一番居心地が良いのはどこ?」と聞かれたら「水の中」と答えるぐらい水泳漬けの毎日です。苦しいこと、悔しいこともいっぱいありますが、水泳を続けてきたことで、あきらめない、やり遂げるといった精神的な強さを培うことができました。これは人生のどんな場面においても絶対に役に立つことだと思います。



Q8.スランプに陥った時に抜け出す方法があれば教えてください。


スポーツ選手にとってスランプは常につきまとうものだと思います。いつも競技のことばかり意識してしまいがちですが、私は練習の時以外は競技のことを敢えて考えないようにしています。練習の時以外では楽しいこと、好きなことにチャレンジし、ONとOFFの切り替えをしやすくしています。トップアスリートの皆さんも切り替えが上手な方が多いそうです。また、調子が良い時の映像やデータを見て振り返ることでスランプから脱出しやすくなると思います。



Q9.中京大学に進学するとどんなことが得られますか。


様々な分野で活躍されている先生方が多くいらっしゃいますし、学生の中にもトップアスリートが多くいます。中京大学は練習環境だけでなく人材環境にも優れているのです。そういった方々と接点を持つことで視野が広くなりますし、お互いに応援し合うようになります。また、建学の精神の『学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ』の通り、学問とスポーツの両方に力を入れている学校です。勉強を頑張りたい人、スポーツを頑張りたい人、双方にぴったりの学校だと思います。



2013年6月取材